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現在地:ホーム発行物過去のぷらざ通信2023年10月号>KiVoぴっくあっぷ(2023年10月)

KiVoぴっくあっぷ
  ☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
  指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

今月は、6月に開催した協働担い手づくり研修についてお伝えします。

協働担い手づくり研修「応援したい!」〜共感される団体アピールのコツとは〜

●協働担い手づくり研修とは

 北区では、区と区民とが一体となってまちづくりを進める「協働地域づくり推進事業」が行われており、区と市民活動団体がそれぞれの特徴を活かし、地域の抱えるさまざまな課題の解決に取り組んでいます。
 北区NPO・ボランティアぷらざが開催する「協働担い手づくり研修」は、区との協働を進めたいと考えている市民活動団体や、協働について知りたいという方にむけて、協働とは何か、協働を進める上でのコツ、協働事業への応募書類の書き方のポイントなどをこれまで取り上げてきました。今年度は、「協働地域づくり推進事業」の1つ、「北区政策提案協働事業?」の募集(募集期間:2023年7月3日〜7月31日)を目前に控えた6月23日、ファンドレイジング・ラボ 代表 徳永洋子氏を講師にお迎えし、「申請から採択までのポイント」についてお話をしていただきました。この研修は「北区政策提案協働事業説明会」と同時開催で、午後および夜間の2回開催されました。
?「北区政策提案協働事業」については、
北区HP(https://www.city.kita.tokyo.jp/kurashi/volunteer/jigyo/index.html)をご覧ください。

●申請前に確認すべきこと

 市民活動団体が協働事業や助成金等を申請するにあたり、予め注意すべき3点について、冒頭でお話がありました。
 1.募集要項をよく読む:過去に採択された団体の情報から、求められている活動をイメージできる、募集要項の「記入例」は実際に申請書類を作成する際のお手本となる等、募集要項を読み込むと、さまざまなヒントが得られる。
 2.団体内の合意形成:なぜ申請するのか、採択されたことが団体の発展にどう結び付くのか等、団体内で話し合い、直接の担当者はもちろん、団体全体が同じ思いで進めるべき。
 3.出口戦略:採択され、資金調達が叶った時点で、その資金の道が終わった後の穴をどう埋めて活動を継続していくか、中期的な財務計画が不可欠。そのためには、「採択された」という実績を団体の信用度向上につなげ、地域で求められている活動であるという点を寄付や会費などの他の財源の相乗効果へと活かすべき。

●申請書作成やヒアリング対策

 次に、実際に応募した段階で気を付けるべき点について、具体例を挙げて解説されました。
 1.申請書に書く事業名は、それを見ただけで内容がわかるものにすると、たくさんの応募書類に目を通す審査員に、より強いアピールが可能となる(例:○○による●●推進事業)。
 2.地域課題の解決にその事業がいかに寄与するか、という点は、裏付けとなる各種調査結果などのデータ引用で、客観的な根拠を示すと信憑性が増す。
 3.自団体だけでなく、団体外部の有識者や専門家などの参加が可能であれば、事業の質の高さや広がり、実現可能性をアピールできる。申請前に、協力依頼をしておくことが肝心。
 4.事業実施を通じて得られた効果をより具体的に示すため、「成果物(形として社会に公開できるもの)」を残す旨を申請書に記すことが望ましい。イベント等で形として残しづらい場合も、登壇者の発言録、参加者の声、会場の写真などをHPに掲載する、簡単な報告書にまとめる等、成果を伝える方法は工夫できる。
 5.ヒアリング審査がある場合、想定問答集をつくり、練習しておく必要がある。審査員への好感度を上げる態度や物腰で話すことも、予め気を付けておくべき点。団体の自己紹介に時間をかけすぎて、肝心の申請内容を説明する時間が不足するケースが実際によく見られ、持ち時間に注意することも必須。
 この後は、1分以内で団体紹介を行うエレベータートークについて、詳しい説明が続きました。

●エレベータートーク

 エレベータートークとは、同じエレベーターに乗り合わせた時のような短い時間内でわかりやすく簡潔に伝える会話術です。私たちが1分間で話せるのは、300字程度と言われています。その中で団体紹介として盛り込むべき内容は、a.団体名、b.自分の名前、c.団体が解決したい社会の課題(100字以内)、d.団体の主な活動(100字以内)、e.団体の素晴らしいところ(100字以内)の5点です。この5点を骨子としてまとめ、団体内で確認・共有しておき、活用します。例えば名刺交換の場合は15秒程度、簡単な自己紹介の場合は30秒程度と、場面に応じ、骨子の内容を調整して使い分けられるように備えておけば、いつでも、わかりやすく簡潔に団体アピールができます。もし聴き手が関心を示した場合は、状況に応じ、話題をさらに深めていけばよいのです。
 本研修の結びに、採択後の注意点として、担当者との緊密なコミュニケーションを保つこと、報告書は次につながる重要なものと位置づけてしっかりまとめること、終了後も担当者との関係を維持すること等のポイントが取り上げられました。

●参加者アンケート(一部抜粋)

 講師の徳永氏は、すぐにでも取り入れることができそうな具体例を挙げて、わかりやすく説明くださいました。参加者の方々から寄せられたアンケートでは、満足度が高い結果となりました。

・元気な講師で活気があり良かった
・具体的でわかりやすく、体験談もよかった
・申請のポイントを具体的に教えていただけた
・新鮮な気持ちと元気をもらってやる気がでてきた
・自団体(活動)をアピールすること重要
・今日のプリントコピーしてスタッフと勉強していきたい
・聞きやすかった。たのしかった。元気もらいました。又、勉強しにきたい。
・協働提案の具体的な方法を知ることにより、一番重要なのは事業の目的をしっかり持っていくことだとあらためて感じた

 北区NPO・ボランティアぷらざでは、皆さんがボランティア活動を進めるうえで役立つ講座を開催しております。今後の講座につきましては、ぷらざ通信や北区ニュースをご覧ください。皆さんのご参加をお待ちしています。
(北区NPO・ボランティアぷらざ事務局)

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